赤い馬と白い馬

 

 終末七年患難時代の最後にはイスラエルの北部レバノン、シリア、ヨルダン三国の接点に近く、ヨーロッパ、アジア、アフリカ大陸の交通の要衝としても注目されているハルマゲドンにて、世界最終戦争が起きます(黙示録91319161216)。

 

 その日、反キリストの世界支配に反発した中国を始め、日本のようなアジア諸国連合軍が騎兵を組織してイスラエルに軍事侵攻します。

 

 黙示録九章一六節では騎兵の数は二億であり、人類の分の一を殺すために解き放たれると預言します。現在すでに中国の民兵隊は二億五千万人いて、人類の三分の一を滅ぼす殺傷能力ある核兵器も保有してます。

 

この戦争は人類史上、最も血なまぐさい大惨事となり、その死者はメギドの谷間から流れ出た葡萄酒のようになり、馬のくつわに届くほどの千六百スタディオン(二九六)にも広がると預言されています(黙示録1420)。

 

それゆえ、イエスさまの救いの血潮を拒み、自らの不義の血(エゼキエル1622)に溺れることとなる神さまの激しい怒りの大きな酒ぶねに投げ入れられたすべての不信者の象徴は、ニメートルくらいはあろう馬のくつわまで届く赤い血の海につかった赤い馬です。

 

反対にイエスの血潮を信じて救われて、七年患難の来る前に空中携挙された私たちすべてのクリスチャンは、この日、空中から白い馬に乗ったイエスさまに付き従って地上のオリーブの山に降りて来る地上再臨を体験します。その象徴は白い馬です。

 

「また、私は開かれた天を見た。見よ。白い馬がいる。それに乗った方は、『忠実また真実。』と呼ばれる方であり、義をもってさばきをし、戦いをされる。その目は燃える炎であり、その頭には多くの王冠があって、ご自身のほかだれも知らない名が書かれていた。その方は血に染まった衣を着ていて、その名は『神のことば』と呼ばれた。天にある軍勢はまっ白な、きよい麻布を着て、白い馬に乗って彼につき従った。この方の口からは諸国の民を打つために、鋭い剣が出ていた。この方は、鉄の杖をもって彼らを牧される。この方はまた、万物の支配者である神の激しい怒りの酒ぶねを踏まれる。その着物にも、ももにも、『王の王、主の主。』という名が書かれていた。」

(黙示録191116

 

 イエスさまにつき従って、真っ白い清い麻布を着た私たちすべてのクリスチャンも白い馬に乗って地上再臨します。その時、最も注目に値するのは大空を覆う白い雲のように白くはなはだ数の多い大群衆となったすべてのクリスチャンのまとう白い衣と白い馬たちに囲まれて、一際引き立ち目立つ紅一点の赤があります。

 

それが白い馬に乗られたイエスさまの身にまとわれた血潮に染まった御衣の色です。多くの王冠を受け、「神のことば」と呼ばれるイエスさまのまとわれた御衣だけは白い空と白い馬と白い衣の只中、唯一・血潮に赤く染まっており、そこにはわかりやすく「王の王、主の主」と書かれています。

 

実にすべての者、ことにイエスさまを突き刺した人々がはっきり仰ぎ見るイエスの御衣に染みた、この血潮こそ、ご自身が十字架で流された尊いあがないの正義の血潮です。